爆音?大音量の意味

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これ、すっごく意味ありです!

目的の音がよく聞こえる様にするS/N比(信号対雑音比)改善がある。

方法としては2種類。

  1. Nを下げる。つまり周囲の環境音(雑音)を下げる
  2. Sを上げる。つまり音量(信号)を上げる

例えば防音室化によってノイズを下げる方法があるが、これには多大なコストがかかる。 狭い防音室では閉所空間によって残響音の干渉による音質変化が顕著になり、吸音を工夫するなどのチューニングも欠かせない。

コストパフォーマンスが最良なのが音量を上げる事。 多くの場合は追加費用不要で、ボリュームを少しひねるだけ。簡単で費用対効果が抜群である。

私は昔から、ある程度の音量が無いと情報量や解像度を感じられない気がしていた。 これにはS/N比改善もあったのかもしれない。

余談だが、たまに見かける音が漏れまくる「ズン♪ジャカ♪」な車。音は綺麗な音なのだろうか。

  • 音圧重視の過剰ゲインで歪んだ音となってはいないだろうか。
  • うるさいマフラーでノイズも増やして無いだろうか。
  • ノイズにつながる硬いサスペンションになっていないか。

これらはS/N向上とは違う方向性な気がする。 現実から逃避する為なのだろうか・・・ でも良い音と感じているなら、他人には分からなくてもそれは良い音なのでしょうね。

ポタアンの意味

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ポタアン(ポータブルアンプ)と言うジャンルの製品があります。

音が良くなるってホント? ならカラオケマイクにポタアン付ければ上手になるね・・・と言うのは冗談。

「音量足りてるなら、外付けのアンプ付ける意味が無いんじゃ?」って思った事、私はあります。

元の音の信号が悪ければアンプを加えても信号は良くならないし、そして加えたアンプ自体もノイズを出し、それに入力されたノイズも増幅するんですね。

つまりS/N比的に考えると良い所が全く見つかりません。 でも意味はあるようですよ〜と言う話。

アンプって対応するスピーカやイヤホンのインピーダンスが決まっています。 対応しない組み合わせの場合、電流が流れなかったり、流れすぎたりします。

じゃ、持ってるスマホの適応インピーダンスは? 持ってるヘッドフォンのインピーダンスは? そんなの知らないですよね。

「コンポ」とか「バラコン」と呼ばれた、スピーカーが分離したオーディオの世界では、スピーカやアンプの裏にはインピーダンス(単位はΩ)が書かれています。 ざっくり言って電気の流れにくさを示す数値です。

ポータブルアンプの仕様を見ると適応インピーダンスが書いてあります。 もちろんヘッドフォン等の仕様にもインピーダンスが記載されています。

これらがマッチすればOKです。

でもポータブルオーディオやスマホ等の再生機器側のインピーダンス情報って見た事がないんですよね。

もし添付のイヤホンのスペックがあれば真似する事が出来るかもしれない。

iPod touch (第 4 世代) - 技術仕様 には添付のイヤフォンのインピーダンス32Ωと書かれている。と言うことは32Ω前後のイヤフォンは問題無いのでしょう。

参考までに私がいつも使っているイヤフォンのインピーダンスは16Ωと書かれています。

ざっくり私の解釈だと。

  • 駆動電圧が低い装置は音圧を稼ぎたいからインピーダンス設定を下げて音圧を稼ぐ傾向。
  • 駆動電圧が十分な装置は、繊細な音でも細かく駆動出来るようにインピーダンス設定を上げて大きい出力で利用。

なので、プロが使うモニター用ヘッドフォンをスマホで使う場合等が問題で、出力不足で音圧が十分に出せない場合があるのです。 そこで、ハイインピーダンス対応のポータブルアンプを挟み、インピーダンスマッチングを取ると、モニター用ヘッドフォンを駆動出来るようにするのです。

ノイズは増えるかもしれないが、振動板の些細は動きを再現しやすくなる可能性があるのです。

といっても、インピーダンスは交流に対する抵抗であり、音程の高さによって影響度合いが違うんですよね。 高音になればなるほど負荷が上昇し、また位相回転を起こす。

余談だがスピーカーのコイルまで帰還ループに入るアンプ設計を行なえば、高音の問題も無い安定した音が出るんですけどね・・・。

音の特性

専門家じゃないので勝手な感覚の話。

感覚の話ですが生演奏が好きです。

臨場感

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なんだろう、この臨場感の違いは!って思った事ないですか。

クラシックコンサートをホールで聴くと、高い臨場感を感じられる。 CDになるとそれほど臨場感は無くなるけど、たまにおっ!!と思うアルバムもある。

最近の特にアイドル系の曲を聞くとダイナミックレンジ狭く、臨場感もあまり感じない。 ロックやポップなどはその傾向が強いんじゃないかと。特にアニソンなど「常に全力」的でその傾向が強い気がする。

でもレコード時代ミュージシャンの録音などは臨場感が高い作品が多い気がする。

どうも一発録りやライブ録音などはジャンルに寄らず臨場感を感じる傾向がある気がする。 そして歪み系エフェクトを効かせたジャンルはよく分からなくなる。(好みの問題?)

例えるなら演劇は臨場感がよく伝わり、映画やアニメなどは音楽をつけて誤魔化している感じがある。

この違いはなんなんだろう?って思った事ないですか。

距離感

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臨場感を感じるには、距離感に何かあるんじゃないかと考えています。

ラジオなどで、メインキャストの話声に違いを感じた事ない?

例えば聞き込んでも聞き流してもOKなパーソナリティーと、ガンガン伝わってきて聞き流そうと思うとうるさく感じるパーソナリティー

これ、なんとなく感じる距離感覚の違いじゃないかと思うんですよね。 例えるならテリトリーの外から聞こえてくる声と、テリトリーに割り込んで私に向かって話をする人との違いのような。

見比べたわけじゃないけど、いつでもマイクから離れない常オンマイク状態の使い方をすると後者に感じる気がする。

定位感

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どの楽器がどこで鳴っているか?

スピーカだと他の要因があるのでヘッドフォンで聞くと素直でわかりやすい気がします。

SFやファンタジーな楽曲なら定位感が揺らぐ演出もWelcomeなのだが、固定されているはずの楽器の 定位感が感じられなかったり、途中で分からなくなるような音源は困ります。

定位感を感じるにも、距離感に何かあるんじゃないかと思う。

マイクの使い方

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音を拾うにはマイクが必須です。

誰でも簡単に使えるけど、考えると難しいのがマイクだと思う。

指向性や近接効果などの話を書くと長くなるので、今回はほとんど省略・・・。

臨場感や距離感違いを感じやすいのが、音源とマイクとの距離じゃないかと考えています。

そして音源側の感情を表す体の使い方などによるの些細な向きの変化がマイクに入るか入らないか・・・。

つまり距離がゼロに近いオンマイク構成だと、音源自体の動きや周囲の音を拾いにくくなり雰囲気が伝わり難くなる。

その為、音の反射・屈折・回折・干渉の影響を受けにくくなり、別に録音した状態に近づく。

実際に生で聴くと全ての楽器が両耳で聞こえるんですよね。そして反射・屈折・回折・干渉の影響が臨場感として感じられるんだと思う。

今思っていること。

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たぶん、臨場感や定位感は距離感に関係があるんじゃないかと。

右側(左側)の音源の音って左側(右側)にも届きますよね。 一緒に演奏しているならば、場所の違いで音量の違いがあれど、全てのマイクに音が届いているはず。それは声だって同じ。

それぞれのマイクへ到達した音の時間的なずれや音質の違いが重要で、それが周囲空間や演奏者の向きや動きの変化なども感じさせるんじゃないかと。

それと演奏者間で伝わる緊張感や高揚感などによる音の変化、会場の雰囲気なども音の違いとなるはず。

個別に録った音を後で合成すると、後から加工修正はできるけど、失われた臨場感がとても多いんだと思う。

ミスやノイズがあったとしても生演奏には引き込まれるのはそんな理由かもしれない。

聴覚と身体感覚

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「モスキート音」が話題になった時、私の耳は15Khzあたりから微妙に怪しくなり18KHzはアウトだった気がする。 「これ音出てないんじゃない?💢」と思ってパソコンに取り込んで調べたらバッチリ音が入っていて・・・、「あっ、聞こえないんだ⤵️」と。

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でも人間は耳以外でも音を感じていると言われている。例えば太鼓や花火の音は身体感覚を強く感じるよね。

森林浴の木々も音を出していて、聞こえたけど体で感じていると言う話も聞いた事がある。

ん?イヤフォンで聴くと身体感覚は乏しいよな。花火の様な体で感じる低音は無理だな。

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以前スマホを数機種用意して再生可能な高音上限付近の特性を調べたことがあるんだけど、端末による特性の違いが結構あり、モスキート音付近の周波数が怪しい機種が多くありました。

つまり高級ヘッドフォンや高音質化を狙ったポタアン(ポータブルアンプ)付けても元々高音が出ないスマホが結構あるって事ですね。

でも高音は聞こえなくてもハイレゾの解像度の違いは感じられる気がするよ。

ハイレゾって?

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最近のオーディオの話題なら必ずでてくるキーワード「ハイレゾ」。 ハイレゾリューション(high-resolution)の省略形らしい。 つまり高解像度、高精細な感じなのですね。

「24bit/192kHz」や「DSD64」とか・・・ それって素敵な音なんだろうなぁ・・・。

画像はWikipediaより

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デジタルオーディオの世界で音質に関するキーワード サンプリングレート:時間的分解能で周波数の上限が決定されます。 サンプリングビット数:量子化分解能となるとなる精度。量子化誤差とも関係します。

ハイレゾに関する明確な定義は分からないが、CD音質(16bit 44.1Khz)を超える物がハイレゾらしい。

でもこの数字に騙される場合があるので注意が必要らしいですよ。 従来の録音をハイレゾに変換したものが含まれるらしい。 すでに失われた音は元に戻らないですからね。

高サンプリングレートで高ビット数の録音はあるかもしれないが、直接DSD(Direct Stream Digital)録音されたコンテンツは少なく、昔の録音をDSD変換された物多そうですから。 (ノイズが多く、20KHzを超える高音がバッサリ切られた感じ) 例えるなら、カメラが高画素数であってもレンズが少し曇っている感じ・・?

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DSDの勝手な意訳とは

  • サンプリングビット数:1bit。つまり0と1しかない。
  • サンプリングレート:2.8MHz(DSD64)、5.6MHz(DSD128)、etc

耳には聞こえない100kHz超え対応の周波数帯域(特性はフラットじゃない)と低ノイズを現実する技術。 でも実態はローパスフィルタで高音をカットしているらしよ。 でも必要な所に十分な密度のある方式なので聴覚特性は最高級だと思います。

と言う事で、まとめ。 ハイレゾは高音質とは限らない。音質が良いかどうかは聞いて好みで判断すべし。

iPodMiniをアップグレード(3)

前回までに、MicrodriveをCFカードに換装し、フォーマットおよびファームの上書きによってCFカード換装を完成させました。

そして今回は「RockBox」の導入です。



RockBoxとは

f:id:daitailab:20190428215258p:plainRockbox - Free Music Player Firmware

RockBoxとは何種類ものオーディオプレイヤで動作する音楽再生ソフトウェアです。 純正ソフトウェアの代わりに音楽再生を行い、純正にない多くの機能を提供します。

iPod系はPC接続時に「大容量記憶装置」として見えるストレージ領域にRockBoxソフトウェアがコピーされ、ブートローダーが変更されます。 変更されたブートローダーは、ブート時のホールドスイッチ状態によってAppleオリジナルソフトまたはRockBoxを切り替えで起動ができます。 純正ソフトウェアを消すことなく、切り替えて利用できるのが素晴らしいですね。

以前からRock Boxを知っていて興味もあったが必要性を感じず、またリスクもあったので避けていた。 改めてRock Boxを見直すと、必要とする機能があり、またリスクが減った様に感じられた。

いくつものメリットがあり、しかも使ってない対応iPodがあれば・・・ねぇ。

RockBoxの導入

メモ:先人のノウハウを見つつ、Windowsで作業をすることにしました。

Rockbox - Free Music Player Firmware より 安定板 Rockbox 3.14 をダウンロードしてきました。

作業対象のiPod Miniを接続し、ダウンロードしたユーティリティ(RockboxUtility.exe)を起動。

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起動したRockBoxのユーティリティ。表示された新規インストール画面で「OKボタンを押す」

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表示された設定画面で「自動検出」ボタンを押してみる。

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正しくデバイスが認識されました。

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設定は変えずにデフォルトのまま「インストール」を押下。

先人情報のThemesを入れていますね。現バージョンは標準でサムネイル画像も表示されるThemesがあるので追加チェックなしとした。

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インストール中の画面。

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起動させてみる。めでたく起動しました。

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USB大容量記憶装置となるとiPod miniの操作でPCのiTunesの操作ができます。楽曲の導入もこの状態で行います。

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RockBoxの初期設定

日本語が使える様に設定を行います。まずはフォント設定

Settings → Theme Settings → Font → (好みのFont) 日本語対応フォントがいくつあるか不明だが、Sazanami-Minchoは日本語OKでした。

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続、日本語が使える様に設定を行います。まずは言語設定設定

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日本語設定後の設定メニュー画面。

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PCに接続すると「USB大容量記憶装置」として認識させる。 認識したストーレージにファイルをコピーする。iTunes不要は簡単ですね。 再生中画面で文字がボケているのはスクロール中の為。肉眼ではもう少し見やすいです。

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メモ: 今回の作業では、この時点で最後の組み立てである白いふたを取り付けましたよ。

RockBoxを使ってみる。

いいね〜「RockBox」!! USBフラッシュにコピーする感覚で曲を入れられて、様々なコーデックの音楽を再生してくれる。

電源ONやリセット直後にロックスイッチを切り替えることで、純正状態(ロック状態)とRockBox(非ロック状態)を切り替えることができます。 メニューも詳細項目が多く操作は少し分かりにくいが、でも普通に使う分にはマニュアルが必要はなさそう。 RockBoxのイマイチな点は、起動時間が少し長い事。もう少しスリープ的な動作ができると良いのだが。

さて楽器の聞き分けがしやすいクラシック系をメインに音を出してみる。 最初に音を出した時、解像度不足と言うか楽器の分離がイマイチかと思ったら、インナーイヤホン(有名メーカの商品)が問題だった。 いつものインナーイヤホン使ったら聞き慣れた解像度の音が出ました。よかった。 と言うことで実戦投入準備完成。

iPodMiniをアップグレード(2)

前回の「iPodMiniをアップグレード(1)」で行ったMicrodriveからCFカード交換による記憶容量の増量化の続き。

リストア作業

電源を投入すると下記のエラー画面が。

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メモ: 当初でMacで作業を行っていましたがエラーが出るので、ネットの成功事例を参考にWindowsで作業を実施しました。 現象はフォーマットは問題ないがiTunesで初期出荷状態に戻す(最終ファームに上書き)でエラーとなる現象です。

PCに接続すると「USB大容量記憶装置」として認識されました。 ボリュームラベルが・・・このメディアを最後に使ったのはCANONのデジカメだったのかな。

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ボリュームラベル名(任意)を変更してフォーマットを行います。

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フォーマット完成。

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WindowsiTunesをインストールし起動させます。ユーザ登録などは不要ですよ。

iPod miniiTunesで認識させると「リカバリーモードのiPod」として認識されました。

と言うことで「iPodを復元…」ボタンを押し「工場出荷時の設定」に戻します。

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更内容。同じバージョンなので変更点なし。

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復元中の表示

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復元終了後の自動再起動

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再起動してiTunuesに認識されました。

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詳細は、こんな感じ。容量もバッチリ増えてる

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iPodの初期状態。言語設定は利用したい言語を選びます。私は「日本語」に。

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iPodから情報を見ても容量もバッチリ増えてるね。

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次は、RockBoxの導入だね。