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Lightningケーブルの修理
Lightningケーブルを使っていくうちに、想像以上の劣化に見舞われる事がある。
- 左:ケーブルの被覆が腐食し、電線がむき出しになってしまう。
初期のLightningケーブルに多い様に感じる。
ケーブルの被覆と汗が反応して劣化が進む様な材料の問題でしょう。 - 右:VCC(5V)端子が電食を起こしたかの様に腐食し通電しなくなる。
ケーブル腐食より後のモデルに多い様に感じる。
Apple社以外の商品でも同様に発生します。
同じ部品が使われているので同様に発生する。
今回は、ケーブルの被覆が腐食したLightningケーブル(左)の修理方法を説明します。
作戦
熱収縮チューブを使い、ケーブルの腐食部を保護。
そして痛んだ箇所を曲がりにくくする。
そこで問題となるのが、熱収縮チューブの収縮後サイズがまだまだ太い事。
熱収縮チューブとケーブル間の隙間が無くなりません。
今までに試した、隙間を埋める方法。
- ハーネステープを巻く
腐食部を綺麗に整え、ハーネステープを巻く。 - 他の電線被覆を巻く
簡単で綺麗になる。
その後、熱収縮チューブで固定します。
今回は、後者でLightningケーブルを修理しました。
材料
- 被覆が劣化したLightningケーブル
- 熱収縮チューブ 直径6mm
「HEAT SHRINK TUBE」とか「スミスチューブ(住友電工)」などとして売られています。 - 電線
被覆の内径がケーブルと合うものがいいね。
利用する熱収縮チューブについて
収縮前にコネクタが通り、収縮後にケーブルに密着するといいのだが・・・。
多分密着しないので一工夫が必要ですね。
チェックした商品
住友電工スミチューブC6B、C6C 1mで50円。
Linkman 熱収縮チューブ W16W 1mで198円。
ダイソー 配線カバー No.43 セットで100円。
品名 | 呼称(mm) | 収縮前内径(mm) | 収縮後内径(mm) | 単長(最小値)(mm) |
---|---|---|---|---|
スミスチューブC6B,C6C | 6×0.25 | 6.5±0.3 | 3.50 | 100 |
Linkman W16W | 6×0.3 | 6.5 | 3 | 100 |
配線カバーNo.43の6mm | 6 | 不明 | 不明 | 10x12本(6mm4本) |
収縮後内径はLightningケーブルより太く、隙間が空くでしょう。
一番見た目を綺麗に仕上げるには、ケーブルと同じ色(白色)が良さそう。
今回はスミスチューブ C6C(透明) を使っています。
使うケーブル
Ligntningケーブルの電線被覆より少し太いもの。
今回使ったのは、断線したUSBケーブル。
修理
ケーブルを裂く
カッターで、ケーブルの被覆を切り開きます。
適当な長さに切り、Lightningケーブルに被せます。
熱収縮チューブにLightningコネクタを通します。
これが通しにくい!(個体差がある?)
ベビーパウダーとか使うのも手ですね。
※今回は片栗粉で代用(笑)
熱を加えて収縮させます。
少し隙間がきになる・・・
USB 端子側にも同じ様な加工もいいかもね。
その後、Lightningコネクタのモール部(持つ所)を含め、重ねてカバーをしました。
「作戦」の所でで書いたもう一つの方法。
初めて修理した時のケーブルす。
ハーネステープを巻いてから熱収縮チューブをかぶせています。
ちょっとごっつい感じがしますね。
以上で完成です。
Lightning以外なら・・・
Lightningのコネクタは細いので、細めの熱収縮チューブが選べるので仕上がりが良いです。
他のコネクタの場合、コネクタの持ち手の辺りが太いので、もっと太い熱収縮チューブが必要です。
そのため、使える熱収縮チューブの収縮後の太さを確認して、ケーブルとの隙間を埋め方を考えるといいですよ。
よかったら試してみてね。