音の特性

専門家じゃないので勝手な感覚の話。

感覚の話ですが生演奏が好きです。

臨場感

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なんだろう、この臨場感の違いは!って思った事ないですか。

クラシックコンサートをホールで聴くと、高い臨場感を感じられる。 CDになるとそれほど臨場感は無くなるけど、たまにおっ!!と思うアルバムもある。

最近の特にアイドル系の曲を聞くとダイナミックレンジ狭く、臨場感もあまり感じない。 ロックやポップなどはその傾向が強いんじゃないかと。特にアニソンなど「常に全力」的でその傾向が強い気がする。

でもレコード時代ミュージシャンの録音などは臨場感が高い作品が多い気がする。

どうも一発録りやライブ録音などはジャンルに寄らず臨場感を感じる傾向がある気がする。 そして歪み系エフェクトを効かせたジャンルはよく分からなくなる。(好みの問題?)

例えるなら演劇は臨場感がよく伝わり、映画やアニメなどは音楽をつけて誤魔化している感じがある。

この違いはなんなんだろう?って思った事ないですか。

距離感

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臨場感を感じるには、距離感に何かあるんじゃないかと考えています。

ラジオなどで、メインキャストの話声に違いを感じた事ない?

例えば聞き込んでも聞き流してもOKなパーソナリティーと、ガンガン伝わってきて聞き流そうと思うとうるさく感じるパーソナリティー

これ、なんとなく感じる距離感覚の違いじゃないかと思うんですよね。 例えるならテリトリーの外から聞こえてくる声と、テリトリーに割り込んで私に向かって話をする人との違いのような。

見比べたわけじゃないけど、いつでもマイクから離れない常オンマイク状態の使い方をすると後者に感じる気がする。

定位感

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どの楽器がどこで鳴っているか?

スピーカだと他の要因があるのでヘッドフォンで聞くと素直でわかりやすい気がします。

SFやファンタジーな楽曲なら定位感が揺らぐ演出もWelcomeなのだが、固定されているはずの楽器の 定位感が感じられなかったり、途中で分からなくなるような音源は困ります。

定位感を感じるにも、距離感に何かあるんじゃないかと思う。

マイクの使い方

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音を拾うにはマイクが必須です。

誰でも簡単に使えるけど、考えると難しいのがマイクだと思う。

指向性や近接効果などの話を書くと長くなるので、今回はほとんど省略・・・。

臨場感や距離感違いを感じやすいのが、音源とマイクとの距離じゃないかと考えています。

そして音源側の感情を表す体の使い方などによるの些細な向きの変化がマイクに入るか入らないか・・・。

つまり距離がゼロに近いオンマイク構成だと、音源自体の動きや周囲の音を拾いにくくなり雰囲気が伝わり難くなる。

その為、音の反射・屈折・回折・干渉の影響を受けにくくなり、別に録音した状態に近づく。

実際に生で聴くと全ての楽器が両耳で聞こえるんですよね。そして反射・屈折・回折・干渉の影響が臨場感として感じられるんだと思う。

今思っていること。

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たぶん、臨場感や定位感は距離感に関係があるんじゃないかと。

右側(左側)の音源の音って左側(右側)にも届きますよね。 一緒に演奏しているならば、場所の違いで音量の違いがあれど、全てのマイクに音が届いているはず。それは声だって同じ。

それぞれのマイクへ到達した音の時間的なずれや音質の違いが重要で、それが周囲空間や演奏者の向きや動きの変化なども感じさせるんじゃないかと。

それと演奏者間で伝わる緊張感や高揚感などによる音の変化、会場の雰囲気なども音の違いとなるはず。

個別に録った音を後で合成すると、後から加工修正はできるけど、失われた臨場感がとても多いんだと思う。

ミスやノイズがあったとしても生演奏には引き込まれるのはそんな理由かもしれない。