ポタアンの意味

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ポタアン(ポータブルアンプ)と言うジャンルの製品があります。

音が良くなるってホント? ならカラオケマイクにポタアン付ければ上手になるね・・・と言うのは冗談。

「音量足りてるなら、外付けのアンプ付ける意味が無いんじゃ?」って思った事、私はあります。

元の音の信号が悪ければアンプを加えても信号は良くならないし、そして加えたアンプ自体もノイズを出し、それに入力されたノイズも増幅するんですね。

つまりS/N比的に考えると良い所が全く見つかりません。 でも意味はあるようですよ〜と言う話。

アンプって対応するスピーカやイヤホンのインピーダンスが決まっています。 対応しない組み合わせの場合、電流が流れなかったり、流れすぎたりします。

じゃ、持ってるスマホの適応インピーダンスは? 持ってるヘッドフォンのインピーダンスは? そんなの知らないですよね。

「コンポ」とか「バラコン」と呼ばれた、スピーカーが分離したオーディオの世界では、スピーカやアンプの裏にはインピーダンス(単位はΩ)が書かれています。 ざっくり言って電気の流れにくさを示す数値です。

ポータブルアンプの仕様を見ると適応インピーダンスが書いてあります。 もちろんヘッドフォン等の仕様にもインピーダンスが記載されています。

これらがマッチすればOKです。

でもポータブルオーディオやスマホ等の再生機器側のインピーダンス情報って見た事がないんですよね。

もし添付のイヤホンのスペックがあれば真似する事が出来るかもしれない。

iPod touch (第 4 世代) - 技術仕様 には添付のイヤフォンのインピーダンス32Ωと書かれている。と言うことは32Ω前後のイヤフォンは問題無いのでしょう。

参考までに私がいつも使っているイヤフォンのインピーダンスは16Ωと書かれています。

ざっくり私の解釈だと。

  • 駆動電圧が低い装置は音圧を稼ぎたいからインピーダンス設定を下げて音圧を稼ぐ傾向。
  • 駆動電圧が十分な装置は、繊細な音でも細かく駆動出来るようにインピーダンス設定を上げて大きい出力で利用。

なので、プロが使うモニター用ヘッドフォンをスマホで使う場合等が問題で、出力不足で音圧が十分に出せない場合があるのです。 そこで、ハイインピーダンス対応のポータブルアンプを挟み、インピーダンスマッチングを取ると、モニター用ヘッドフォンを駆動出来るようにするのです。

ノイズは増えるかもしれないが、振動板の些細は動きを再現しやすくなる可能性があるのです。

といっても、インピーダンスは交流に対する抵抗であり、音程の高さによって影響度合いが違うんですよね。 高音になればなるほど負荷が上昇し、また位相回転を起こす。

余談だがスピーカーのコイルまで帰還ループに入るアンプ設計を行なえば、高音の問題も無い安定した音が出るんですけどね・・・。